日本酒のアルコール度数は何度?売れ筋1,623件で15度が半数|獺祭16度・八海山15.5度、原酒は17度
日本酒のアルコール度数は、15度がいちばん多い数字です。楽天市場の売れ筋1,623件の商品説明を数えたところ、15度台が52.4%、14〜16度台を合わせると82.2%でした。中央値は15.0度です。
法律が決めているのは上限だけです。酒税法は清酒を「アルコール分が二十二度未満のもの」と定めています。何度にするかは蔵の判断です。
ただし「原酒」と書かれた商品は別でした。中央値は17.0度で、57.1%が17度以上です。
この記事の結論
- ★★いちばん多いのは15度。1,623件のうち850件(52.4%)が15度台で、14〜16度台で82.2%を占めます
- ★法律の決まりは「22度未満」という上限だけ(酒税法第3条第7号)。下限の定めはありません
- ★★「原酒」は17.0度が中央値。水を加えていないぶん高くなります。原酒以外は15.0度で、17度以上は6.7%しかありません
- ★★大吟醸酒だけ17度以上が27.8%と多く、普通酒は13度以下が23.6%と低い方に広がります
- ★銘柄でも差があります。久保田は20件すべて15.0度、八海山は15.5度、獺祭は16.0度。一方、白鶴13.0度、大関13.5度、菊正宗14.0度と、大手のパック酒は低めでした
- ★★「日本酒度」はアルコール度数ではありません。甘辛の目安に使われる別の数字です(→日本酒度の記事)
法律が決めているのは「22度未満」だけ
酒税法は、清酒の要件のひとつとしてアルコール分の上限を定めています。
七 清酒 次に掲げる酒類でアルコール分が二十二度未満のものをいう。 酒税法第3条第7号(e-Gov法令検索。2026年9月12日確認・原文ママ)
「アルコール分」という言葉自体も、同じ条文で定義されています。
一 アルコール分 温度十五度の時において原容量百分中に含有するエチルアルコールの容量をいう。 酒税法第3条第1号(e-Gov法令検索。2026年9月12日確認・原文ママ)
- ★下限の定めはありません。清酒であるための条件は「22度未満」だけで、5度でも清酒です
- 22度以上になると清酒ではなくなります。今回の母集団でも、22度を超える値は数え方の誤りか、清酒でない商品でした(下の「数えた方法」)
- 容器には「品目その他の政令で定める事項」を表示する義務があります(酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律第86条の5)。市販の清酒のラベルには、実際にアルコール分が書かれています
数えた方法
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取得日時 | 2026年9月12日 15時49分(JST) |
| 取得先 | 楽天市場(楽天市場商品検索API) |
| 対象 | 特定名称の7ジャンル(純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒・吟醸酒・大吟醸酒・本醸造酒・普通酒)の売れ筋順に3,422件 |
| 度数の取り出し方 | 商品説明と商品名から「アルコール分◯度」「アルコール度数◯%」などの書き方を機械的に抜き出した。取り出せたのは1,655件(48.4%) |
| 除いたもの | 商品名に焼酎・ウイスキー・梅酒などが入る24件と、清酒ではありえない22度以上の8件。残り1,623件が母集団 |
- ★★数えたのは「店が商品説明に書いた度数」です。当サイトが商品ページを開いて確かめた値ではありません(開いて確認した分は下の節)
- ★半分以上の商品は、説明文に度数が書かれていません。書いていない商品を含めた割合ではないので、「日本酒全体の分布」ではなく「度数を書いている商品の分布」です
- ★22度以上の8件は、「アルコール 国産米 65%」のように原料の数字を拾ってしまった誤りでした。法律の上限を物差しにして落としています
★★15度台が半分を占める
| 度数 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 20度台 | 7件 | 0.4% |
| 19度台 | 14件 | 0.9% |
| 18度台 | 35件 | 2.2% |
| 17度台 | 113件 | 7.0% |
| 16度台 | 363件 | 22.4% |
| 15度台 | 850件 | 52.4% |
| 14度台 | 121件 | 7.5% |
| 13度台 | 83件 | 5.1% |
| 12度台 | 8件 | 0.5% |
| 11度台以下 | 29件 | 1.8% |
- 中央値15.0度、平均15.22度。ちょうど15.0度の商品が723件あり、単独でいちばん多い数字です
- ★13度以下は120件(7.4%)、17度以上は169件(10.4%)。両端は合わせても2割に届きません
- いちばん低いのは5度台で、松竹梅の澪、月桂冠のアルゴ、黄桜のピアノといったスパークリングタイプでした
- いちばん高いのは20.5度(久寿玉 超辛 原酒)。20度台は7件だけです
★特定名称で違う:大吟醸酒は高め、普通酒は低め
| 特定名称 | 件数 | 中央値 | 17度以上 | 13度以下 |
|---|---|---|---|---|
| 純米酒 | 240件 | 15.0度 | 10.0% | 9.2% |
| 純米吟醸酒 | 233件 | 15.0度 | 7.7% | 4.7% |
| 純米大吟醸酒 | 257件 | 16.0度 | 7.4% | 3.5% |
| 吟醸酒 | 217件 | 15.0度 | 9.7% | 2.3% |
| 大吟醸酒 | 227件 | 16.0度 | 27.8% | 1.3% |
| 本醸造酒 | 203件 | 15.0度 | 5.9% | 2.0% |
| 普通酒 | 246件 | 15.0度 | 4.9% | 23.6% |
★大吟醸酒だけ、17度以上が27.8%と飛び出ています。他の6つは4.9〜10.0%です。普通酒は逆に、13度以下が23.6%。紙パックの商品が多く、低い方に広がります。
★★「原酒」は水を加えていないぶん高い
| 商品名の記載 | 件数 | 中央値 | 17度以上の割合 |
|---|---|---|---|
| 「原酒」とある | 119件 | 17.0度 | 57.1% |
| それ以外 | 1,504件 | 15.0度 | 6.7% |
しぼったお酒に水を加えて度数を下げる工程を「割水」といいます。原酒はこれをしないため、度数が高いまま出荷されます。17度以上の商品を選ぶと、半分以上が原酒です。
銘柄別に見る
| 銘柄 | 件数 | 中央値 | 範囲 |
|---|---|---|---|
| 田酒 | 41件 | 15.0度 | 13.0〜18.9度 |
| 月桂冠 | 35件 | 15.0度 | 5.0〜16.0度 |
| 出羽桜 | 25件 | 15.5度 | 15.0〜16.8度 |
| 黄桜 | 25件 | 14.0度 | 5.0〜17.0度 |
| 白鶴 | 23件 | 13.0度 | 8.0〜15.5度 |
| 大関 | 22件 | 13.5度 | 7.0〜16.0度 |
| 八海山 | 20件 | 15.5度 | 15.5〜17.0度 |
| 久保田 | 20件 | 15.0度 | 15.0度のみ |
| 浦霞 | 17件 | 15.0度 | 15.0〜17.0度 |
| 菊正宗 | 15件 | 14.0度 | 14.0〜17.0度 |
| 一ノ蔵 | 13件 | 15.0度 | 15.0度のみ |
| 日本盛 | 11件 | 14.0度 | 13.0〜16.0度 |
| 麒麟山 | 9件 | 15.0度 | 5.0〜16.0度 |
| 獺祭 | 8件 | 16.0度 | 14.0〜16.0度 |
| 景虎 | 7件 | 15.0度 | 15.0〜16.0度 |
| 天狗舞 | 6件 | 15.45度 | 15.0〜16.0度 |
| 七賢 | 6件 | 16.0度 | 15.0〜16.0度 |
| 越乃寒梅 | 6件 | 16.0度 | 15.0〜16.0度 |
| 真澄 | 5件 | 15.0度 | 15.0〜17.0度 |
| 白鹿 | 5件 | 14.0度 | 13.0〜15.0度 |
- ★久保田は20件すべてが15.0度でした。範囲に幅がありません
- ★★大手のパック酒は低めです。白鶴13.0度、大関13.5度、菊正宗・黄桜・日本盛14.0度。一方、田酒・久保田・浦霞・景虎・真澄は15.0度、八海山15.5度、獺祭・七賢・越乃寒梅は16.0度です
- 幅がいちばん広いのは田酒の13.0〜18.9度。原酒や低アルコールの商品を同じ銘柄で出しているためです
★商品ページで確認した31件では、店によって書き方が違った
当サイトはこれまでの記事で、商品ページを開いて度数を確認した記録を31件持っています(確認日は2026年8月19日〜9月11日)。そこで分かったことを挙げます。
| 商品 | 店 | ページの記載 |
|---|---|---|
| 伯楽星 純米吟醸 720ml | さぶん酒店 | アルコール度 16 |
| 同じ商品・同じ価格 | 柳屋 | アルコール度数:15.8度 |
| 獺祭 純米大吟醸45 1800ml | 銘酒本舗 IMANAKA | アルコール分16% |
| 同じ商品 | 酒の岡田屋 | アルコール分15% |
| 澤姫 純米吟醸 ひやおろし | 銘酒本舗 IMANAKA | 説明文は15〜16%、商品仕様欄は15% |
| 浦霞 本仕込 本醸造 720ml | 洋酒・日本酒の専門店 | アルコール度数の記載がページに無い |
| 天狗舞 純米ひやおろし 720ml | 石川の地酒専門店 こんちきたい | アルコール17〜18% |
| 瑞泉 上撰 新米新酒 生原酒 初しぼり | ごっつおう市場 | 説明文は19〜20度、商品仕様欄は20度 |
- ★★同じ商品・同じ価格でも、店によって「16」と「15.8度」に分かれていました。どちらが正しいかは、当サイトでは確かめられていません
- ★説明文と商品仕様欄で食い違う商品もあります。「15〜16%」と書きながら仕様欄は「15%」など
- 度数を書いていない商品ページもあります。浦霞の本醸造は、精米歩合・原材料・度数のどれもページにありませんでした
単位の書き方もばらばらです。今回の1,623件では、「度」が1,133件、「%」が478件、「°」が12件でした。酒税法の言葉は「度」です。
度数を目安に選ぶときは
- ★ふつうの日本酒は15度前後と考えておけば、ほとんどの商品が当てはまります(82.2%が14〜16度台)
- ★★強いお酒を避けたいなら「原酒」を外す。17度以上の半分以上が原酒です
- ★低いものを探すなら、スパークリングと低アルコールの商品。5〜8度台の商品があります
- ラベルや商品ページの数字は、店によって書き方が違います。気になる場合は蔵元の商品ページで確かめてください
- ★「日本酒度」と間違えないこと。日本酒度は甘辛の目安に使われる比重の数字で、アルコール度数とは別です(→日本酒度・酸度・アミノ酸度の記事)
よくある質問
日本酒のアルコール度数は平均何度ですか?
日本酒の度数に上限はありますか?
原酒はなぜ度数が高いのですか?
「日本酒度」とアルコール度数は同じですか?
この数字はいつのものですか?
出典
- 酒税法(e-Gov法令検索)(第3条第1号のアルコール分の定義、第3条第7号の清酒の定義。2026年9月12日確認)
- 酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律(e-Gov法令検索)(第86条の5の表示義務。2026年9月12日確認)
- 楽天ウェブサービス「楽天市場商品検索API」(商品説明の取得に使用。2026年9月12日15時49分取得)
- 楽天市場の商品ページ31件(2026年8月19日〜9月11日にブラウザで開いて確認。各記事の本文に記載)
本記事は、酒税法および酒類業組合法の条文と、編集部が楽天市場商品検索APIで2026年9月12日(JST)に取得したデータ、これまでに商品ページを開いて確認した31件の記録をもとに作成しました。数えたのは「店が商品説明や商品名に書いた度数」であり、当サイトが1件ずつ商品ページで確かめた値ではありません。度数を取り出せたのは3,422件中1,655件(48.4%)で、残りの商品は説明文に度数が書かれていません。したがってこの分布は「日本酒全体」ではなく「度数を書いている商品」のものです。商品名に焼酎・ウイスキー等を含む24件と、清酒ではありえない22度以上の8件は母集団から除きました。22度以上は、原料の数字を度数として拾ってしまった誤りです。銘柄別の数字は、同じ銘柄の複数の商品をまとめたもので、特定の商品の度数ではありません。同じ商品でも店によって書いてある度数が違う例があり、どちらが正しいかは当サイトでは確かめていません。当サイトの編集部はこれらの酒を飲んでいません。価格・在庫・商品の内容は変わるため、購入前に必ず販売店の商品ページでご確認ください。