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日本酒は名称で値段がどれだけ違うか|売れ筋192件を1合あたりで並べた

純米酒、吟醸酒、大吟醸酒――名称が違うと、値段はどれだけ違うのか。

楽天市場は日本酒を特定名称そのものでジャンル分けしています。そこで7つのジャンルの売れ筋ランキングを同じ日時に取得し、容量の違いを消すために「1合(180ml)あたりいくらか」に直して並べました。

いちばん高い純米大吟醸酒(1,710円)と、いちばん安い本醸造酒(305円)で5.6倍の開きがありました。ただし並び順は、精米歩合の順とは一致しません。

この記事の結論

  • 1合あたりの中央値は、純米大吟醸酒1,710円 → 本醸造酒305円で5.6倍の開きがありました
  • 純米酒(858円)が純米吟醸酒(577円)より高い。精米歩合を上げた名称のほうが安い、という逆転が起きています
  • 普通酒は30件中24件がセット・ケース販売でした。1本単位で比べられたのは5件だけです
  • 四合瓶が0件なのは普通酒だけ。いっぽう純米吟醸酒は15件が四合瓶でした
  • 吟醸酒はランキングが13件までしか埋まりません。7つのうちここだけ30件に届きませんでした
  • ランキングにふるさと納税の返礼品は1件もありません(192件すべて)
  • これは1回のランキングを数えたものです。順位は毎日変わります

数えた方法

先に、どうやって数えたかを書きます。この記事の数字は、すべてこの条件で得たものです。

項目内容
取得日時2026年8月30日 19時30分(JST)。7ジャンルを続けて取得しました
取得先楽天市場(楽天ジャンル別ランキングAPI)
対象楽天市場の日本酒ジャンルの子ジャンル7つ。これは特定名称そのものです(+普通酒)
件数1ジャンルにつき最大30件。合計192件
1合あたりの計算商品名から容量を読み、税込価格 ÷(容量 ÷ 180ml)で算出。編集部が計算したものです
計算から外したもの①セット・ケース販売(1本あたりが出せないため)②商品名に容量が2つ以上書かれているもの(どちらが価格に対応するか分からないため)
編集部が実施した取得の条件(2026年8月30日)※スマートフォンでは横にスクロールできます

ふるさと納税の返礼品は1件も入っていませんでした(192件すべて)。商品名で検索して集めると返礼品が3割ほど混ざりますが、ジャンル別ランキングでは混ざりません。掃除の必要がない集め方です。

注意点も先に挙げます。

  • 順位は毎日変わります。この記事は2026年8月30日19時30分という一点の記録です
  • 容量は商品名から読んでいます。商品ページの仕様欄ではありません
  • 普通酒は計算に使えたのが5件だけです。中央値としては弱い数字なので、参考値としてお読みください
  • 1ジャンル最大30件は、売れている順の上澄みです。市場全体の価格分布ではありません
  • 送料は含んでいません。実際に支払う額は送料で変わります

★1合あたりの値段(7つの名称)

名称1合あたり
中央値
告示の条件出品総数順位が
埋まった数
計算に
使えた数
純米大吟醸酒1,710精米歩合50%以下+米と米こうじのみ16,3472922
大吟醸酒1,292精米歩合50%以下8,3953022
純米酒858精米歩合の決まりなし/米と米こうじのみ27,4353018
純米吟醸酒577精米歩合60%以下+米と米こうじのみ19,1443024
普通酒385
(5件のみ)
特定名称ではありません11,785305
吟醸酒343精米歩合60%以下3,332139
本醸造酒305精米歩合70%以下+醸造アルコール7,8923015
ジャンル別ランキングの1合あたり中央値(編集部が数え、計算したもの・2026年8月30日19時30分取得)。告示の条件は要点のみを短くしたもので原文どおりではない ※スマートフォンでは横にスクロールできます

上から下まで5.6倍です。ここまでは「磨くほど高い」で説明が付きます。純米大吟醸酒と大吟醸酒は精米歩合50%以下、本醸造酒は70%以下ですから、順当に見えます。

ところが2か所、順番が入れ替わっています。

★純米酒が純米吟醸酒より高い

純米酒858円に対して、純米吟醸酒577円。精米歩合の条件は、純米吟醸酒が60%以下、純米酒には決まりがありません。より多く磨くことを求められている名称のほうが、1合あたりでは安いという結果です。

なぜそうなるのか、この数字からは分かりません。ただ、ランキングの中身には違いが出ています。

名称一升瓶四合瓶セット・ケースギフト表記店の数
純米大吟醸酒71241625
大吟醸酒81471826
純米酒4812825
純米吟醸酒91531422
普通酒40241023
吟醸酒453611
本醸造酒105131224
ランキング上位の内訳(編集部が商品名から判定して数えた・2026年8月30日取得)。1件が複数に該当することがある ※スマートフォンでは横にスクロールできます

純米酒はセット・ケースが12件と多く、四合瓶は8件と少なめです。いっぽう純米吟醸酒は四合瓶が15件で、7つのうち最多でした。売られ方が違います。

純米酒の上位には、名入れラベルや記念日の新聞を添えた贈答品が入っています。1件はレビューが1,500件を超えていました。中身の値段というより、贈り物としての値段が付いている商品が上位に来ていることになります。個別の商品については、純米酒の記事で商品ページを開いて確かめます。

★普通酒は四合瓶が1件もない

もうひとつの逆転は普通酒(385円)と吟醸酒(343円)ですが、普通酒は計算に使えたのが5件しかないので、この差は読まないほうがよいと考えます。

それより、はっきりしているのは売られ方です。

  • 30件中24件がセット・ケース販売。7つのうち最多です
  • 四合瓶は0件。他の6つはすべて5件以上あります
  • 1位は2Lパックの6本ケースでした

普通酒だけ、1本ずつ買うものとして売られていません。なお「普通酒」は告示に出てくる言葉ではありません。特定名称酒に当てはまらない清酒を指す通称です(→特定名称の記事)。

★吟醸酒はランキングが埋まらない

7つのうち吟醸酒だけ、ランキングが13件までしか返りませんでした。他は29〜30件です。

出品総数も3,332件で最少です。いちばん多い純米酒(27,435件)の8分の1にあたります。店の数も11店で最少でした。

「吟醸酒」は精米歩合60%以下という条件で、純米吟醸酒との違いは醸造アルコールを使うかどうかだけです。その純米吟醸酒は19,144件あります。同じ精米歩合の条件でも、売り場での存在感はまったく違います。

当サイトが2026年8月29日にひやおろし351件をジャンルで数えたときも、吟醸酒は3件(0.9%)で最少でした。別の集め方でも同じ向きの結果が出ています。

この先の記事(名称ごとに1本ずつ)

この記事は7つを横に並べたものです。名称ごとの記事では、ランキングの上位を実際に商品ページで開いて、原料米・精米歩合・度数・価格・送料を確かめ、味の説明は商品ページの文章を原文のまま引用します。

※当サイトの編集部は、これらの酒を飲んでいません。味の良し悪しについては述べません。味の説明を載せる場合は、すべて商品ページに書かれている文章の引用であることを明示します。

7つすべて公開しました。いずれも2026年9月2日13時12分(JST)に取得した同じデータをもとにしています。

銘柄ごとの値段を蔵元の定価と突き合わせる記事も始めました。獺祭の値段はいくら?楽天の720ml 55件中45件が定価どおりだった

買うときにどう見ればよいか

  • 名称は値段の順番と一致しません。純米酒より純米吟醸酒のほうが1合あたり安い、ということが実際に起きています
  • 比べるときは容量をそろえてください。一升瓶と四合瓶が混ざったまま値段だけ見ると、判断を誤ります
  • 普通酒はケース販売が主流です。1本だけ買いたい場合は選択肢が少なくなります
  • 送料を足した総額で比べてください。この記事の数字に送料は入っていません
  • 名称は味の等級ではありません。原料と精米歩合などの条件で決まる名前です(→精米歩合の読み方

名称による違いは値段だけではありません。「燗」と書かれる割合も名称で分かれ、本醸造酒3.3%に対して大吟醸系は0件でした。

熱燗にする日本酒はどう選ぶか|「燗」と書かれた商品は1,046件中13件だった

このランキングには、ふるさと納税の返礼品が1件も入っていません。同じ楽天市場の売り場を1,304件集めると6.6%が返礼品なのに、7つの名称のランキング199件には0件でした。

ふるさと納税の日本酒は何が違うか|売れ筋ランキング199件に1件も出てこない

よくある質問

なぜ純米酒のほうが純米吟醸酒より高いのですか?
理由は数字からは分かりません。事実として、1合あたりの中央値は純米酒858円・純米吟醸酒577円でした。ランキングの中身を見ると、純米酒には名入れなどの贈答品が上位に入っており、純米吟醸酒は四合瓶が15件と多いという違いがあります。推測での説明はいたしません。
1合あたりで比べる意味は何ですか?
一升瓶(1800ml)と四合瓶(720ml)が混ざったままでは、値段の高い安いが容量の違いなのか中身の違いなのか分かりません。1合(180ml)にそろえると、その分が消えます。ただし送料は含んでいないので、実際に支払う額は別に確かめてください。
「普通酒」とは何ですか?
告示に出てくる言葉ではありません。特定名称酒(純米酒・吟醸酒・本醸造酒とその派生)に当てはまらない清酒を指す通称です。品質が低いという意味ではありません。特定名称は原料や精米歩合などの条件で決まる名前です。
吟醸酒が少ないのはなぜですか?
理由は分かりません。事実として、出品総数3,332件は7つのうち最少で、ランキングも13件までしか埋まりませんでした。吟醸酒と純米吟醸酒の違いは醸造アルコールを使うかどうかだけですが、純米吟醸酒は19,144件あります。
この順位はいつのものですか?
2026年8月30日19時30分(JST)の一点の記録です。楽天市場のランキングは毎日変わります。順位そのものより、名称ごとの値段の幅と売られ方の違いを見ていただくための記事です。
ふるさと納税の返礼品は入っていますか?
1件も入っていませんでした(192件すべて)。商品名で検索して集める方法だと返礼品が3割ほど混ざりますが、ジャンル別ランキングでは混ざりませんでした。

出典

本記事は編集部が楽天市場のジャンル別ランキングAPIを用いて2026年8月30日19時30分(JST)に取得したデータをもとに作成しました。7ジャンルを続けて取得した、一点の記録です。楽天市場のランキングは毎日変わります。取得できた件数は合計192件で、うち吟醸酒は13件、純米大吟醸酒は29件、残り5ジャンルは各30件でした。1合あたりの金額は、商品名から読み取った容量をもとに編集部が計算したものです(税込価格 ÷ 容量 ÷ 180ml)。セット・ケース販売と、商品名に容量が2つ以上書かれている商品は計算から外しています。外した結果、計算に使えた件数はジャンルごとに5〜24件とばらつきがあり、とくに普通酒は5件しかないため、中央値は参考値です。容量は商品ページの仕様欄ではなく商品名から読んでいます。送料は含んでいません。一升瓶・四合瓶・セット・ギフトの判定も商品名の文字列によるもので、商品名に書かれていないことが、その商品にその性質がないことを意味するわけではありません。告示の条件は要点を短くまとめたもので、原文どおりではありません。ジャンルの分類は出品する店が付けたものであり、国や蔵元が定めたものではありません。特定名称は原料・精米歩合などの条件で決まる名前であり、味の等級ではないため、当サイトから良し悪しについては述べていません。価格・在庫は日々変動するため、購入前に必ず販売店の商品ページでご確認ください。