ワインの賞味期限はいつまで?未開封の目安はキリン白2〜5年・赤3〜7年、サッポロ白1〜2年・赤2〜3年|開封後は冷蔵庫で1週間程度
ワインのラベルには、ふつう賞味期限が書かれていません。キリン(メルシャン)・サッポロ・アサヒ・サントリーの4社の公式の説明を並べると、未開封でおいしく飲める期間の目安は、社によって大きく違いました。キリンは白ワインで2〜5年・赤ワインで3〜7年程度、サッポロは白1〜2年以内・赤2〜3年以内、アサヒは早飲みタイプで1〜2年ほど、サントリーは年数を示さず早めに飲むよう勧めています。
開封後は、キリン・サッポロ・サントリーが冷蔵庫で1週間程度、アサヒは少なくとも2〜3日としています。ラベルに賞味期限が無いのは、食品表示基準が、酒類については賞味期限の表示を「省略することができる」と定めているためです。
この記事の結論
- ★賞味期限の表示は、法律で「省略できる」。キリンは「ワインに賞味期限はありません。」、サッポロは「賞味期限は設定しておりません。」と書いています
- ★★未開封の目安は社によって違います。キリンは白2〜5年・赤3〜7年程度、サッポロは白1〜2年以内・赤2〜3年以内、アサヒは早飲みタイプで1〜2年ほど、酒類総合研究所は出荷後1〜2年。サントリーは年数を示していません
- ★どの社も「ふつうのワインは早めに」が前提です。キリンは一般的なテーブルワインを「購入したときが飲み頃」とし、20年以上もつのは一部の高級ワインだと説明しています
- ★★開封後は冷蔵庫へ。キリン・サッポロ・サントリーは1週間程度、アサヒは少なくとも2〜3日、酒類総合研究所は数日以内。キリンは、バッグ・イン・ボックスなら1か月程度としています
- ★未開封の保存は、涼しく暗い場所で。キリンとサッポロは13〜15℃、アサヒは15℃を理想とし、冷蔵庫での長期の保存は勧めていません。スクリューキャップは寝かせなくてよい(サッポロ・サントリー)
- ラベルの年号(ヴィンテージ)は、賞味期限ではなく、ぶどうの収穫年です(サントリー・アサヒ)
なぜ賞味期限が書かれていないのか
食品の容器に書く事項は「食品表示基準」が定めています。その第3条第3項に、表示を省略できる食品の表があります。
3 前二項の規定にかかわらず、次の表の上欄に掲げる表示事項の表示は、同表の下欄に掲げる区分に該当する食品にあってはこれを省略することができる。 食品表示基準第3条第3項(e-Gov法令検索。2026年10月2日確認・原文ママ)
| 表示事項(上欄) | 省略できる食品(下欄) |
|---|---|
| 消費期限又は賞味期限 | 1 でん粉/2 チューインガム/3 冷菓/4 砂糖/5 アイスクリーム類/6 食塩及びうま味調味料/7 酒類/8 飲料水及び清涼飲料水/9 氷 |
国税庁も、酒類の表示のQ&Aで次のように説明しています。
酒類については、「保存の方法」、「消費期限又は賞味期限」、「栄養成分(たんぱく質、脂質、炭水化物及びナトリウム)の量及び熱量」※の表示を省略することができます。 国税庁「食品表示法における酒類の表示のQ&A」問25(平成30年7月。2026年10月2日確認・原文ママ)
- ★「書かなくてよい」のであって、「書いてはいけない」ではありません。同じQ&Aは、表示する場合は食品表示基準に沿って表示するよう求めています
- 各社は、賞味期限の代わりに「おいしく飲める期間の目安」をよくある質問で示しています(次の表)。サッポロは賞味期限を設けない理由を「また保存状態によっても影響を受けるため、賞味期限は設定しておりません。」と書いています
★★大手4社の「おいしく飲める期間」
| 社 | 未開封の目安 | 開封後 |
|---|---|---|
| キリン (メルシャン) | 「通常のワインであれば、その目安は白ワインで2~5年。赤ワインで3~7年程度です。」 | 「飲み残したワインは、冷蔵庫に入れておけば1週間程度、酸素に触れにくいバッグ・イン・ボックスに入ったものなら1ヶ月程度はお楽しみいただけます。」 |
| サッポロ | 「美味しくお飲みいただける目安として、未開栓のものであれば、白ワインは1~2年以内、赤ワインは2~3年以内となります。」 | 「コルクやキャップ等で密閉し、冷蔵庫に保存してください。1週間程度を目安にできるだけお早くお飲みいただくことをお勧めします。」 |
| アサヒ | 「開栓前のご賞味の目安としては、早飲みタイプのワインで1~2年ほどになります。」 | 栓をして冷蔵庫に入れれば「少なくとも2~3日はおいしく飲めます。」 |
| サントリー | 年数の記載なし。「お早めにお召し上がりいただくことをおすすめしております。」 | 「飲み残したワインは、特に年代もののワインでなければ、再栓して冷蔵庫に保存後、通常1週間程度は問題ありません。」 |
| (参考)酒類総合研究所 | 「熟成に向くとされるフルボディー(香味が重厚でしっかりとしたタイプ)の高級ワインを除けば、出荷後1~2年が飲み頃とされています。」 | 「ワインは清酒よりも酸化に弱いので、開栓したワインは冷蔵庫に保存し、数日以内の消費が勧められます。」 |
- ★★未開封の目安は、社によって2倍以上の開きがあります。白ワインで比べると、サッポロは1〜2年以内、キリンは2〜5年です。サッポロは別のQ&Aで、早飲みタイプを「白は2年程度、赤は3年程度以内」としています
- ★どこから数えるかは、4社とも書いていません。酒類総合研究所は「出荷後」です。サッポロは「一般的に、店頭に並んでいるものは飲み頃になっています。」、アサヒは「一部の高級ワインを除いて、ほとんどのワインは十分楽しめる状態で出荷されています。」と書いています
- ★長くもつのは一部の高級ワインです。キリンは「濃厚な味わいを持つ高級ワインは酸化に対する抵抗力が強く、20年以上の長熟なワインもあります。」としつつ、「ただし、一般的なテーブルワインは、購入したときが飲み頃といえますので、早めに飲むことをおすすめします。」と書いています
- ★開封後は、冷蔵庫で1週間程度が多数です。短めなのはアサヒの「少なくとも2~3日」と酒類総合研究所の「数日以内」。キリンは「ただし、熟成したワインは数日で味が変わってきますので、酸素が触れにくい小さなビンなどに移して、早めにお召しあがりください。」と添えています
- スパークリングワインの飲み残しについて、サントリーは「飲み残したスパークリングワインは、シャンパンストッパーという特殊な替栓を使い保存することをおすすめします。」とし、「なお、シャンパンストッパー以外で再栓するのは大変危険ですので、絶対に避けてください。」と書いています
★未開封のワインは、どこに置けばよいか
| 社 | 温度・湿度 | 置き方・冷蔵庫 |
|---|---|---|
| キリン (メルシャン) | 「13〜15度の温度が最適です。」「湿度は75%前後が最適。」 | 「必ず、ワインのボトルは横に寝かして保存しましょう。」冷蔵庫は「1年以上の長期保存には適しません。」 |
| サッポロ | 「温度は13~15℃、湿度は70~80%が最適です。」 | 「コルク栓のワインは横に寝かせての保管が適していますが、スクリューキャップのワインは寝かす必要はありません。」家庭の冷蔵庫での長期保管は勧めない |
| アサヒ | 「15℃が理想的です。」「一般的には湿度70~75%程度の状態で保管するのが良いといわれています。」 | 「冷蔵庫の中は湿度が低くなりますので、びんを立てたまま長時間保管しないようにご注意ください。」 |
| サントリー | 「保存する場合は冷涼で多湿の暗所に置くようにしてください。」 | 「栓がスクリューキャップの場合:横に寝かして保存する必要はありません。」コルクは横に寝かせる |
- ★夏を越すかどうかが目安になります。アサヒは「できるだけ、ふた夏は越さないうちにお飲みになることをおすすめします。」、サッポロは「一般のご家庭でワインセラーがない場合は、何度も夏を越すことはお勧めできません。」と書いています
- サントリーは、夏を越す場合は「床下収納や、押入れ等の、暗くて温度変化が少なく涼しい場所に入れることをおすすめします。」としています
目安を過ぎた・古いワインは飲める?
期間の目安を過ぎたワインについて、各社と酒類総合研究所は次のように説明しています。当サイトは健康への影響を判断していません。以下はすべて原文の引用です。
- キリン:「酸性でアルコールを含むワインは腐敗することはありませんが、酸素によって酸化が進むことで風味が変わり、やがて劣化していきます。」
- モトックス(輸入元):「適切な状態(振動、温度変化のない冷暗所)で長期間保存していたワインを飲んでも身体に悪影響はありませんが、ワインには早めに飲むタイプと、長期間熟成できるタイプがあり、そのワインの飲み頃を過ぎると本来の味わいではなくなってしまうことがあります。」
- 酒類総合研究所:貯蔵による変化として「白ワインやロゼワインでは、色が濃くなったり褐色に変わります。」と説明しています
ラベルの年号(ヴィンテージ)は賞味期限ではない
ワインのラベルの年号は、期限ではなく、ぶどうの収穫年です。サントリーは「この年号は「そのワインに用いたぶどうの収穫年」を意味しています。」、アサヒは「ヴィンテージ(VINTAGE)とは、「そのワインの原料として用いたぶどうの収穫年」のことです。」と説明しています。
- 日本ワインに収穫年を書けるのは、国税庁の果実酒等の製法品質表示基準で「表示する収穫年に収穫したぶどうの使用量が85パーセント以上を占める日本ワインに限り、その容器又は包装に表示できるものとする。」とされています
- ボジョレー・ヌーヴォーのような新酒について、サントリーは「遅くとも翌年の春までがおすすめです。」、サッポロは「お買い求めいただいたら、お早めにお楽しみください。」と書いています
ワインを通販で買う場合(当サイトの広告主)
暑い時期の配送について、ワインショップソムリエは「夏季の配送は『クール便』のご利用をお勧めいたします。」とし、「6~9月はワインを守るためにも是非ご利用ください。」と案内しています。当サイトが提携しているワインの通販は、次の3店です(2026年10月2日確認)。
- ワインショップソムリエ(株式会社ソムリエ・東京都港区六本木):送料は届け先の地域で決まり、送料無料のワインやセットもあります(北海道・沖縄は別に特別送料)
- 京橋ワインリカーショップ(ワインキュレーション株式会社・東京都中野区):特定商取引法の表示に「通常送料:660円(税込)~」とあります
- カーヴ・ド・ラ・マドレーヌ(ワインスクールの株式会社アカデミー・デュ・ヴァン・東京都渋谷区):ページの上部で、2万円以上か6本以上で送料無料(一部対象外)と案内しています
上記は広告です。価格・送料・在庫は変わるため、購入の前に各店のページでご確認ください。
よくある質問
ワインに賞味期限はありますか?
未開封のワインは何年もちますか?
未開封で10年・20年たったワインは飲めますか?
開封後は何日くらいで飲みきればよいですか?
未開封のワインを冷蔵庫に入れておいてよいですか?
この情報はいつのものですか?
出典
- キリン(いずれも2026年10月2日確認):「ワインに賞味期限はありますか?」・開栓後のワインのQ&A・ワインアカデミー「ワインの保存方法」
- サッポロビール「お客様相談室」(いずれも2026年10月2日確認):ワインの賞味期限・古いワイン・開栓後・保存・ヌーヴォー
- アサヒビール「お客様相談室」(いずれも2026年10月2日確認):ワインの賞味期限・保管・ヴィンテージ
- サントリー「お客様センター」(いずれも2026年10月2日確認):「ワインは、どれくらいで飲めばよいですか?」・保存・飲み残し・スパークリングワインの飲み残し・ボジョレーヌーヴォー・年号(ヴィンテージ)
- 酒類総合研究所「お酒のQ&A」・モトックス「よくあるご質問」(2026年10月2日確認)
- 食品表示基準(e-Gov法令検索)・国税庁「食品表示法における酒類の表示のQ&A」(PDF)・国税庁「果実酒等の製法品質表示基準」(2026年10月2日確認)
- 通販(2026年10月2日確認):ワインショップソムリエ「送料・お支払に関するQ&A」・「店舗紹介」/京橋ワインリカーショップ「特定商取引に関する法律に基づく表示」/カーヴ・ド・ラ・マドレーヌ「特定商取引法に基づく表示」
本記事は、各社の公式サイトのよくある質問・コラム、酒類総合研究所の資料、法令(e-Gov)と国税庁の資料、広告主の各店のページをもとに作成しました。引用は原文のままで、それ以外は編集部が要約しています。期間はいずれも各社が示した目安で、品質や安全を保証するものではありません。当サイトは健康への影響を判断していません。保存の状態によって変わるため、飲む前に色や香りを確かめ、気になる場合は各社のお客様窓口にお問い合わせください。