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ワインの値上げ2026一覧|10月の酒税で上がったのは10度未満のスパークリングだけ、サントリー・メルシャン・サッポロ・エノテカの発表

2026年10月1日の酒税改正で、ふつうのワイン(果実酒)の税率は変わりませんでした。果実酒の酒税は2023年10月から1klあたり100,000円で、10月以降も同じです。上がったのは、アルコール分10度未満で発泡性のワイン(シードルを含む)で、1klあたり80,000円から100,000円になりました。750mlのびんに直すと、酒税は60円から75円へ15円上がった計算です。

この改正に合わせて、サントリー・メルシャン・サッポロビール・アサヒビールの4社が、発泡性のワインなどの価格を10月1日から改めました。値上げは酒税だけではありません。サントリーの輸入ワインとエノテカは4月、メルシャンは9月、サッポロビールの輸入ワインとエノテカの一部は10月に、生産や物流のコストの上昇を理由に価格を上げています。

この記事の結論

  • ★★ふつうのワイン(発泡性でない赤・白・ロゼ)の酒税は、10月1日には変わりませんでした。果実酒は1klあたり100,000円のままです(2020年10月と2023年10月の2段階で、80,000円から上がりました)
  • ★★上がったのは「アルコール分10度未満で発泡性」のワイン。80,000円→100,000円で、1Lあたり20円、750mlで15円、200mlで4円です(消費税は別)
  • ★10度以上11度未満の発泡性のワインは、区分だけが変わりました。10月1日から「果実酒」から「その他の発泡性酒類」に移りましたが、税率はどちらも100,000円です
  • ★★酒税の改正に合わせて価格を改めたのは、サントリー(「アンジュエール」など)・アサヒビール(「ニッカ弘前 生シードル」)・サッポロビール(「ペティアン・ド・リステル」など)・メルシャン。改定後の価格は、どの発表にも載っていません
  • ★★コストを理由にした値上げも続いています。サントリーの輸入ワイン(4月1日出荷分・26ブランド)、エノテカ(4月1日・67ブランド545品目)、メルシャン(9月1日お届け分・約30品目・1%〜8%程度)、サッポロビールの輸入ワイン(10月1日納品分・テタンジェなど)
  • ★アサヒビールの「アルパカ」は、2026年の値上げの発表がありません(前回は2025年4月1日出荷分)

10月1日の酒税改正、ワインはどう変わった?

財務省は、2017年度(平成29年度)の酒税改正で決めた税率の動きを、次のように説明しています。ワインにかかわるのは下の2つです。

○ 醸造酒類(清酒、果実酒等)の税率について、2023年(令和5年)10月に、1㎘当たり100,000円に一本化しました(2020年(令和2年)10月から2段階で実施)。

○ その他の発泡性酒類(チューハイ等)の税率について、 2026年(令和8年)10月に、1㎘当たり100,000円(350㎖換算35円)に引き上げました。

財務省「酒税に関する資料」(2026年10月2日確認・原文ママ)
  • ★★ワイン(果実酒)の税率は2023年10月に100,000円になり、今回は動いていません。2020年9月までは80,000円、2020年10月から90,000円で、2段階で上がりました
  • ★2026年10月に上がったのは「その他の発泡性酒類」です。財務省はチューハイを例に挙げていますが、ワインもアルコール分が低く発泡性のものはここに入ります(次の表)
区分(1klあたり)2020年10月〜
2023年9月
2023年10月〜
2026年9月
2026年10月〜
果実酒
(発泡性でないワインなど)
90,000円100,000円(醸造酒類)100,000円(変わらない)
その他の発泡性酒類
(ホップ等を原料としない酒類)
※10度未満で発泡性のワインはここ
80,000円80,000円100,000円(上がった)
甘味果実酒
(13度未満)
120,000円120,000円120,000円
国税庁「発泡性酒類の段階的な税率変更に係る品目及び税率適用区分の表示方法の手引き」(令和5年8月)の税率表と、国税庁「酒税率一覧表(令和8年10月1日~)」から、ワインにかかわる行を編集部が転記した(2026年10月2日確認) ※スマートフォンでは横にスクロールできます

同じ日に、「その他の発泡性酒類」に入る度数の上限も10度未満から11度未満に変わりました。

令和8年10月1日からその他の発泡性酒類のアルコール分の範囲が10度未満から11度未満とする改正が行われています。

国税庁「発泡性酒類の段階的な税率変更に係る品目及び税率適用区分の表示方法の手引き」はじめに(2026年10月2日確認・原文ママ)

★★どのワインの酒税が上がった?度数と発泡性で決まる

ワインの種類2026年
9月30日まで
2026年
10月1日から
酒税
発泡性・10度未満
(低アルコールの
スパークリング・シードル)
その他の発泡性酒類
80,000円
その他の発泡性酒類
100,000円
上がった
(1Lあたり20円)
発泡性・10度以上11度未満果実酒
100,000円
その他の発泡性酒類
100,000円
変わらない
(区分だけ変わった)
発泡性・11度以上果実酒
100,000円
果実酒
100,000円
変わらない
発泡性でない
(ふつうの赤・白・ロゼ)
果実酒
100,000円
果実酒
100,000円
変わらない
財務省「酒税に関する資料」と国税庁の手引き・酒税率一覧表をもとに編集部が整理した(税率は1klあたり。2026年10月2日確認) ※スマートフォンでは横にスクロールできます
  • ★見分ける手がかりは、ラベルのアルコール分と品目の表示です。たとえばアサヒビールが2026年11月4日に発売する「ニッカ弘前 生シードル 2026年りんごの新酒」は、発表の商品概要で品目が「果実酒(発泡性)」、アルコール分が2%です。10度未満で発泡性なので、10月1日に酒税が上がった側に入ります
  • ★10度以上11度未満の発泡性のワインは、表示が切り替わる途中です。国税庁の手引きは、アルコール分10.5度のスパークリングワインを例に、10月から品目の表示が「果実酒(発泡性)」に変わる一方、2027年3月31日までは手続きなしで従来の表示のままでよいと説明しています。表示が「果実酒」でも「果実酒(発泡性)」でも、この度数なら酒税は同じです
  • 10度以上11度未満で発泡性の甘味果実酒は、逆に下がりました。国税庁の手持品課税の手引きは、この度数の発泡性の甘味果実酒を、税率が下がる側(1mLあたり0.12円→0.1円)に挙げています

1本あたりにすると、いくら上がった?

容量9月30日まで
(80,000円/kl)
10月1日から
(100,000円/kl)
上がった額
200ml16円20円+4円
290ml23.2円29円+5.8円
375ml30円37.5円+7.5円
500ml40円50円+10円
720ml57.6円72円+14.4円
750ml60円75円+15円
10度未満で発泡性のワイン1本にかかる酒税を、1klあたりの税率×容量で編集部が計算した。消費税は含まない。国税庁の手持品課税の手引きも、アルコール分10度未満のその他の発泡性酒類を1リットルあたり20円の引上げとしている ※スマートフォンでは横にスクロールできます

★10月の酒税の改定で、各社が名前を挙げたワイン

会社発表日発表に出てくるワイン発表の書き方
サントリー2026年6月4日「酸化防止剤無添加※のおいしいワイン。スパークリング」「アンジュエール」などワイン(発泡性)は「1キロリットルあたり20,000円の増税」
アサヒビール2026年5月29日「ニッカ弘前 生シードル」ワイン(発泡性)
サッポロビール2026年6月4日「ペティアン・ド・リステル」「マルティーニ」一部商品など輸入ワイン(発泡性を有するアルコール分11度未満の果実酒)の増税
メルシャン2026年5月20日発表に商品名なし(ワイン・梅酒約30品目)「ワイン(果実酒(発泡性)、甘味果実酒(発泡性))」
各社のニュースリリースから編集部が転記した(2026年10月2日確認)。サントリーは2026年10月1日、メルシャンは10月1日納品分、サッポロビールは2026年10月1日納品分(一部例外地域あり)、アサヒビールは2026年10月1日からの改定。どの発表にも改定後の価格は載っていない ※スマートフォンでは横にスクロールできます
  • ★サッポロビールは対象を「発泡性を有するアルコール分11度未満の果実酒」と書いていますが、酒税が上がったのは、このうちアルコール分10度未満のものです。10度以上11度未満は、10月1日から区分が「その他の発泡性酒類」に移りましたが、税率は改正の前後とも1klあたり100,000円です
  • 各社の発表はメーカーの出荷価格(生産者価格)の話で、店頭の売価をいつ変えるかは書かれていません。サッポロビールの「ペティアン・ド・リステル グレープ」(750ml)の商品ページは、参考小売価格を「オープン価格」としています

★★2026年のワインの値上げ一覧(実施の早い順)

酒税とは別に、メーカーと輸入元がコストの上昇を理由に価格を上げています。各社の発表で確かめられたものを、実施の早い順に並べます。

いつから会社対象値上げの幅・例
2026年3月2日株式会社アルプス(長野県塩尻市)全商品(ワイン・ジュースなど。一部対象外)発表に記載なし
2026年4月1日出荷分サントリー(輸入ワイン)「カルロ ロッシ」「タヴェルネッロ」など26ブランド(ウイスキー・焼酎等と同時)発表に記載なし
2026年4月1日エノテカワイン67ブランド545品目発表に記載なし
2026年4月1日納品分WINE TO STYLE価格改定商品一覧の84品(ボランジェなど)ボランジェ スペシャル・キュヴェ 750ml 10,500円→10,900円(参考小売価格・税抜)。一覧の改定幅は3.3〜17.4%
2026年4月1日出荷分ジェロボーム28品(ポル・ロジェ、ラ・ヴィエイユ・フェルムなど)ラ・ヴィエイユ・フェルム・ブラン 750ml 1,800円→1,950円、ポル・ロジェ ブリュット・レゼルヴ ハーフ 375ml 6,500円→7,800円(希望小売価格・税抜)。改定幅は5.9〜20.0%
2026年6月1日出荷分本坊酒造本格焼酎、ワイン、ウイスキー等(※一部商品を除く。対象品目に果実酒・甘味果実酒)参考小売価格(税抜)を平均11%程度
2026年9月1日お届け分メルシャン国内製造・輸入ワインの一部 約30品目(主なブランド:ビストロ、おいしい酸化防止剤無添加ワイン、フロンテラ)1%〜8%程度(現行出荷価格に対する値上げ幅)
2026年10月1日納品分サッポロビール輸入ワイン・洋酒・焼酎の約100品目(ワインは「テタンジェ」「マルケス・デ・リスカル」など)発表に記載なし
2026年10月1日エノテカワイン2ブランド9品目発表に記載なし
2026年10月1日サントリー・メルシャン・サッポロビール・アサヒビール酒税の改正の対象(10度未満で発泡性のワインなど)酒税の増加分など(上の表)
各社の発表(2025年11月4日〜2026年9月30日)から編集部が転記した(2026年10月2日確認)。WINE TO STYLE とジェロボームの改定幅は、両社が公開した価格表の新旧の価格から編集部が計算した。当サイトが発表を確認できた会社だけで、すべてのメーカー・輸入元を網羅したものではない ※スマートフォンでは横にスクロールできます
  • ★★理由に挙がっているのは、現地の生産コスト・為替・物流費です。エノテカは「現地での生産コストの上昇などに伴うサプライヤーの出荷価格の上昇や、陸上・海上輸送にかかる物流費などのコスト上昇によるもの」、ジェロボームは「円安、現地出荷価格の上昇や輸送・物流コストの高騰により」、メルシャンは「近年、原材料等の高騰、物流費や包材費等も上昇し続けており、取り巻く環境は厳しい状況が続いています。」と書いています
  • ★サントリーの国産ワインの10月の値上げは、報道で伝えられています。業界のニュースサイト「フードファン!」(2026年6月4日)は、サントリーが10月1日出荷分から「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」(8〜10%程度)と「デリカメゾン」(3%程度)の2ブランド28品目を値上げすると伝えています。当サイトは、この内容をサントリーのニュースリリースで見つけられませんでした(2026年10月2日確認)
  • メルシャンの「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」の値上げは9月1日お届け分からです。10月の酒税の改定は、それとは別の発表です
  • ほかに、輸入元の三国ワインがトップページで、4月1日売上計上分から価格を改めたと告知しています(対象と幅の記載はありません)
  • 日本酒の値上げは日本酒の値上げの記事にまとめています

★アサヒビールの「アルパカ」は値上げした?

アサヒビールの2026年のニュースリリースに、「アルパカ」の価格改定の発表はありません(2026年10月2日確認)。2026年に価格を改めた発表は、10月1日の酒税改正の1件(ワインは「ニッカ弘前 生シードル」)だけです。アルパカの前回の値上げは、2025年4月1日出荷分からでした。

  • ★2026年に出たアルパカの新商品は、缶の「アルパカフルーツスパークリング」(2026年4月14日発売)と、紙パックの「アルパカ・サングリア・ホワイト」(2026年6月2日発売)です。前者は品目がリキュール(発泡性)でアルコール分5%、後者は品目が果実酒でアルコール分7%です
  • 缶の「アルパカフルーツスパークリング」はワインではなく、10度未満で発泡性のリキュールです。10月1日に酒税が上がった側に入ります(350mlで7円。編集部の計算)。価格を改めたかは、アサヒビールの発表に出ていません

ワインを通販で買う場合(当サイトの広告主)

当サイトが提携しているワインの通販は、次の3店です。送料と届くまでの日数は店ごとに違います。2026年10月2日に各店のページで確かめた条件を並べます。

  • ワインショップソムリエ(株式会社ソムリエ・東京都港区六本木):送料は届け先の地域で決まり、送料無料のワインやセットもあります(北海道・沖縄は別に特別送料)。配送日の指定がない注文は、年末年始を除き毎日昼12時までの分をその日に出荷すると案内しています
  • 京橋ワインリカーショップ(ワインキュレーション株式会社・東京都中野区):特定商取引法の表示に「通常送料:660円(税込)~」「送料計算方法:注文金額で計算(税込)」とあります。通常品は、注文日の翌営業日から5〜6営業日目以降に届くとしています
  • カーヴ・ド・ラ・マドレーヌ(ワインスクールの株式会社アカデミー・デュ・ヴァン・東京都渋谷区):ページの上部で、2万円以上か6本以上で送料無料(一部対象外)と案内しています

上記は広告です。値上げの対象の商品が各店で今いくらかを、当サイトが確かめたものではありません。価格・送料・在庫は変わるため、購入の前に各店のページでご確認ください。

よくある質問

ワインは2026年10月から値上げされましたか?
酒税で上がったのは、アルコール分10度未満で発泡性のワインだけです。ふつうのワイン(果実酒)の税率は1klあたり100,000円のまま変わりません。ただしサッポロビール(輸入ワイン)やエノテカのように、コストを理由に同じ日に価格を改めた会社もあります。
ワインの値上げはいつからですか?
酒税の改正は2026年10月1日です。コストを理由にした値上げは会社ごとに違い、アルプスが3月2日、サントリーの輸入ワイン・エノテカ・WINE TO STYLE・ジェロボームが4月1日、本坊酒造が6月1日、メルシャンが9月1日お届け分、サッポロビールの輸入ワインとエノテカの一部が10月1日です。
スパークリングワインの酒税はいくら上がりましたか?
10度未満で発泡性なら、1Lあたり20円です。750mlで15円、375mlで7.5円、200mlで4円上がった計算です(消費税は別)。11度以上のスパークリングワインの酒税は変わっていません。
メルシャンのワインは値上げしましたか?
2026年9月1日お届け分から、国内製造と輸入のワインの一部約30品目を1%〜8%程度値上げしました。主なブランドはビストロ、おいしい酸化防止剤無添加ワイン、フロンテラです。10月1日納品分からは、酒税の改正に伴い、発泡性のワインと梅酒の一部約30品目の価格も改めています。
サントリーのワインは値上げしましたか?
輸入ワインは2026年4月1日出荷分から、カルロ ロッシ・タヴェルネッロなど26ブランドの価格を改めました。10月1日には、酒税の改正に伴い「アンジュエール」などワイン(発泡性)の価格を改めています。国産ワインの10月の値上げは報道にありますが、当サイトはサントリーの発表を見つけられませんでした。
この情報はいつのものですか?
財務省・国税庁のページ、各社の発表と価格表、各店のページは2026年10月2日に確認しました。価格は変わることがあります。

出典

本記事は、財務省「酒税に関する資料」、国税庁の手引きと酒税率一覧表、各社のニュースリリース・価格表・商品ページ、報道(フードファン!)、各店のページをもとに作成しました。引用は原文のままで、それ以外は編集部が要約しています。1本あたりの酒税は、1klあたりの税率に容量を掛けた編集部の計算です。各社が発表した改定後の価格ではありません。WINE TO STYLE とジェロボームの改定幅は、両社の価格表から編集部が計算しました。参考小売価格・希望小売価格はメーカーや輸入元の目安で、店頭の売価ではありません。値上げの一覧は、当サイトが発表を確認できた会社だけです。価格は変わるため、購入の前に販売店とメーカーの案内をご確認ください。