焼酎の値上げ2026一覧|黒霧島は7月から約8%、いいちこは発表なし、10月の酒税で25度の焼酎は変わらず
2026年は、焼酎の値上げが3つの時期に集まりました。4月(サントリー・雲海酒造・福徳長酒類・神楽酒造)、6〜9月(本坊酒造・霧島酒造・薩摩酒造・濵田酒造・秋田県醗酵工業など)、10月1日(合同酒精・サッポロビール・宝酒造)です。霧島酒造は7月1日出荷分から、黒霧島の瓶と紙パックの希望小売価格(税抜)を8%程度上げました。一方で、いいちこの三和酒類は、2026年の値上げを発表していません。
10月1日の酒税改正で、20度・25度のふつうの焼酎の税率は変わりませんでした。上がったのは、アルコール分10度未満で発泡性のない焼酎などにかかる特例の税率です。10月1日に焼酎の価格を改めた宝酒造・合同酒精・サッポロビールは、いずれもコストの上昇を理由に挙げています。
この記事の結論
- ★★2026年に焼酎の値上げを発表したのは、当サイトが一次資料で確かめられただけで15社。実施は4月1日(サントリー・雲海酒造・福徳長酒類・神楽酒造)から10月1日(合同酒精・サッポロビール・宝酒造)まで
- ★★霧島酒造は2026年7月1日出荷分から、本格焼酎(芋製・米製)の14銘柄49アイテムを値上げ。黒霧島の瓶・紙パックは8%程度で、25度1800mlの瓶は1,864円→2,021円(希望小売価格・税抜)。麦製は対象外です
- ★いいちこ(三和酒類)は、2026年の価格改定の発表がありません。直近の値上げは2023年3月1日出荷分です。大五郎のアサヒビールも、2026年の発表に焼酎は入っていません
- ★★10月1日の酒税改正で、20度・25度の焼酎の税率は変わりません。25度の1.8Lにかかる酒税は450円、20度は360円のままです
- ★上がったのは、アルコール分10度未満で発泡性のない焼酎など。8度なら1Lあたり20円、9度なら10円です。10〜12度は改正の前後で同じ額です
★★2026年の焼酎の値上げ一覧(実施の早い順)
各社の発表で確かめられたものを、実施の早い順に並べます。「出荷分」「納品分」はメーカーの出荷価格の話、「ご注文分」は蔵のオンラインショップの価格の話です。
| いつから | 会社(主な銘柄) | 対象 | 値上げの幅・例 |
|---|---|---|---|
| 2026年4月1日 出荷分 | サントリー | 焼酎等「鏡月Green」「大隅OSUMI(おおすみ)」「ソウルマッコリ」など10ブランド(ウイスキー・輸入ワインと同時) | 発表に記載なし |
| 2026年4月1日 出荷分 | 雲海酒造(木挽BLUE・いいとも) | 本格焼酎124品目 | 参考小売価格(消費税別)を6〜15%程度。木挽BLUE 1.8Lパック25度は220円(11.9%)、いいとも 1.8Lパック25度は111円(6.1%) |
| 2026年4月1日 出荷分 | 福徳長酒類(博多の華) | 本格焼酎「博多の華 麦」など48アイテム | 4.0〜11.7%程度(参考小売価格ベース) |
| 2026年4月1日 出荷分 | 神楽酒造 | 米・米麹を使った本格焼酎の全商品 | 発表に記載なし |
| 2026年6月1日 出荷分 | 本坊酒造 | 連続式蒸留焼酎・単式蒸留焼酎・リキュール・果実酒など(一部を除く) | 参考小売価格(税抜)を平均11%程度 |
| 2026年7月1日 出荷分 | 霧島酒造(黒霧島) | 本格焼酎(芋製・米製)の14銘柄49アイテム(麦製は含まない) | 希望小売価格(税抜)を、黒霧島の瓶・紙パックは8%程度、対象全体で7〜13%程度 |
| 2026年7月1日 出荷分 | 薩摩酒造(さつま白波) | 単式蒸留焼酎・リキュール(いずれも一部を除く) | 現行より8〜12%程度 |
| 2026年7月1日 出荷分 | 濵田酒造 | 本格焼酎(芋・麦・米)、リキュール、スピリッツ、清酒(一部を除く) | 商品ごとに異なる |
| 2026年7月1日 ご注文分 | 大口酒造(黒伊佐錦) ※オンラインショップ | オンラインショップの商品 | 黒伊佐錦25度 1,800mlビン 1,864円→2,036円(税抜。税込2,050円→2,240円) |
| 2026年7月1日 | 大海酒造 ※オンラインショップ | 概ね全商品 | 約10〜15%程度 |
| 2026年8月3日 ご注文分 | 小鹿酒造 ※オンラインショップ | オンラインショップの商品 | 小鹿 1,800ml 2,050円→2,220円(税込) |
| 2026年9月1日 出荷分 | 秋田県醗酵工業(オエノン) | 甲類「まろみのそふと新光」「あいぼう」、乙類「ブラックストーン」「時空の扉」、混和「ばっけ焼酎」など | 0.6〜19.5%程度(参考小売価格ベース)。発表の画像の表では、35% 新光 1.8Lパックが1,763円→1,790円(消費税抜き) |
| 2026年10月1日 出荷分 | 合同酒精(オエノン) | 甲類乙類混和焼酎「すごむぎ」「すごいも」「麦盛り」、甲類焼酎・リキュール「酎ハイ専科」シリーズなど | 対象全体で1.3〜14.3%程度(参考小売価格ベース)。発表の画像の表では、すごむぎ 25% 1.8Lパックが1,460円→1,496円(消費税抜き) |
| 2026年10月1日 納品分 | サッポロビール | 「甲乙混和芋焼酎こくいも」「甲乙混和麦焼酎こいむぎ」(輸入ワイン・洋酒とあわせて約100品目) | 発表に記載なし |
| 2026年10月1日 出荷分 | 宝酒造 | コストアップによる改定の20商品(本格焼酎「よかいち」〈米〉など) | 発表に記載なし |
- ★★理由の最初に挙がるのは、原料と燃料・資材・物流のコストです。霧島酒造は「主原料であるさつまいもや米などの原材料価格に加え、包装資材費や燃料費、物流費、人件費などの高騰が続いております。」、雲海酒造は「昨今の原油価格高騰に伴う、燃料費や資材費・運送料等のコスト上昇だけでなく、原材料につきましても価格の高騰が続いております。」と書いています
- ★10月1日の宝酒造・合同酒精・サッポロビールの焼酎の改定は、酒税ではなくコストの上昇によるものです。宝酒造は、本格焼酎「よかいち」〈米〉を「コストアップ」による改定の例に挙げています。合同酒精は、混和焼酎の改定を「コスト上昇による価格改定」に分けています
- 本坊酒造の6月の改定は、焼酎のほかワイン(果実酒)やウイスキーも対象です(→ワインの値上げの記事)
★黒霧島はいくら上がった?
| 商品 | 2026年1月 (改定前) | 2026年10月 (改定後) | 上がった額 |
|---|---|---|---|
| 黒霧島 25度 瓶 1800ml | 1,864円 | 2,021円 | +157円(+8.4%) |
| 黒霧島 25度 瓶 900ml | 999円 | 1,083円 | +84円(+8.4%) |
| 黒霧島 25度 瓶 720ml | 1,077円 | 1,168円 | +91円(+8.4%) |
| 黒霧島 25度 紙パック 1800ml | 1,845円 | 1,988円 | +143円(+7.8%) |
| 黒霧島 25度 紙パック 900ml | 980円 | 1,056円 | +76円(+7.8%) |
- ★霧島酒造の発表どおり、瓶は8.4%、紙パックは7.8%でした。発表は「メーカー希望小売価格(税抜)を「黒霧島」瓶・紙パック商品は8%程度引き上げ」としています
- 前回の改定は、芋焼酎が2022年9月1日出荷分、麦焼酎が2023年3月1日出荷分でした。今回は「※本格焼酎(麦製)は含まない」とあり、麦焼酎は対象外です
★いいちこ・大五郎は値上げした?
いいちこの三和酒類は、2026年の値上げを発表していません。三和酒類のニュースリリース一覧(2026年の34件、2025年の51件)に、価格の改定の知らせはありませんでした(2026年10月2日確認)。直近の値上げは、2022年9月に発表した「2023年3月1日出荷分より」の改定で、本格麦焼酎「いいちこ」など79品の参考小売価格を6.2%〜10.0%上げています。
- ★大五郎はアサヒビールの焼酎です。アサヒビールの2026年の価格改定(5月29日発表・10月1日の酒税改正に伴うもの)は、ビール・発泡酒・新ジャンル・RTDなどが対象で、焼酎は入っていません。焼酎の「大五郎」「かのか」などの直近の改定は、2023年10月1日出荷分でした
- 2025年に値上げした会社:高橋酒造(白岳)は2025年10月1日出荷分から参考小売価格(税抜)を10%〜20%程度(「白岳」「白岳しろ」「白岳KAORU」は10%)、小正醸造は2025年10月1日出荷分から、眞露(JINRO)は2025年9月1日納品分からメーカー希望小売価格(税別)の約2.5〜5.6%を上げています
10月1日の酒税改正、焼酎はどう変わった?
焼酎の酒税は、酒税法第23条の「蒸留酒類」の税率で、1klあたり200,000円(21度以上は、20度を超える1度ごとに10,000円を加える)です。この税率は10月1日に変わっていません。財務省は、10月に変わったものを次のように説明しています。
これにあわせて、低アルコール分の蒸留酒類及びリキュールに係る特例税率についても、2026年(令和8年) 10月に引き上げました。
財務省「酒税に関する資料」(2026年10月2日確認・原文ママ)
この特例は、アルコール分13度未満で発泡性のない焼酎などにかかる税率です(租税特別措置法第87条の2)。9月までは、9度未満が80,000円、9度以上13度未満が80,000円に8度を超える1度ごとに10,000円を加えた額でした。10月からは、11度未満が100,000円、11度以上13度未満が100,000円に10度を超える1度ごとに10,000円を加えた額です。度数ごとに計算すると、次のとおりです。
| 焼酎のアルコール分 (発泡性なし) | 9月30日まで (1klあたり) | 10月1日から (1klあたり) | 酒税 |
|---|---|---|---|
| 8度 | 80,000円 | 100,000円 | 上がった(1Lあたり+20円) |
| 9度 | 90,000円 | 100,000円 | 上がった(1Lあたり+10円) |
| 10度 | 100,000円 | 100,000円 | 同じ |
| 11度 | 110,000円 | 110,000円 | 同じ |
| 12度 | 120,000円 | 120,000円 | 同じ |
| 20度 | 200,000円 | 200,000円 | 同じ |
| 25度 | 250,000円 | 250,000円 | 同じ |
- ★★20度・25度の焼酎は変わりません。1.8Lあたりの酒税は、25度で450円、20度で360円です(編集部の計算)
- ★上がったのは10度未満だけです。国税庁の手持品課税の手引きも、税率が上がる「低アルコール分の蒸留酒類等」を、焼酎・ウイスキー・ブランデー・スピリッツ・リキュールのうち、アルコール分10度未満で発泡性のないものとしています
- 10度以上13度未満の焼酎は、改正の前後で税率が同じです(上の表)。発泡性があって11度未満のもの(缶チューハイなど)は「その他の発泡性酒類」で、こちらは10度未満のものが1Lあたり20円上がりました
焼酎の品目:甲類・乙類と本格焼酎
酒税法では、焼酎は「連続式蒸留焼酎」と「単式蒸留焼酎」の2つの品目に分かれます。値上げの発表に出てくる「甲類」「乙類」「本格焼酎」は、この分け方にもとづく呼び名です。
- 連続式蒸留焼酎:「アルコール含有物を連続式蒸留機により蒸留したもの(アルコール分が36度未満のもの)」。東京国税局は「連続式蒸留焼酎は、焼酎甲類やホワイトリカーと表示される場合もあります。」と説明しています
- 単式蒸留焼酎:「アルコール含有物を連続式蒸留機以外の蒸留機により蒸留したもの (アルコール分が45度以下のもの)」。同じく「単式蒸留焼酎は、焼酎乙類やホワイトリカーと表示される場合もあります。」
- 本格焼酎:単式蒸留焼酎のうち、穀類・いも類とそのこうじなど、決められた原料を発酵させて蒸留したものです(東京国税局の説明)
- サッポロビールの「甲乙混和芋焼酎こくいも」や合同酒精の「すごむぎ」は、甲類と乙類を混ぜた混和焼酎です
焼酎を通販で買う場合(当サイトの広告主)
当サイトが提携している焼酎の蔵は、福島県塙町の奥久慈塙蒸留所(株式会社奥久慈塙蒸留所)です。自社のオンラインショップで、福島県産の大麦を使った本格麦焼酎「塙」を売っています。2026年10月2日にショップのページで確かめた内容は次のとおりです。
- 商品と価格:「塙 水毬」25度 720ml(化粧箱付)が1,980円、「塙 燈毬」35度 720ml(化粧箱付)が2,970円(いずれも税込)。原材料は「大麦(福島県産)、大麦 麹」です
- 送料:特定商取引法に基づく表記に「※送料は配送地域・商品により異なります。」とあります
上記は広告です。奥久慈塙蒸留所は、この記事の値上げの一覧に入っている会社ではありません。価格・送料・在庫は変わるため、購入の前にショップのページでご確認ください。
よくある質問
焼酎は2026年10月から値上げされましたか?
焼酎の値上げはいつからですか?
黒霧島はいくら値上げしましたか?
いいちこは2026年に値上げしましたか?
この情報はいつのものですか?
出典
- 霧島酒造「価格改定のお知らせ」(2026年3月16日)・商品ページ「黒霧島」・同ページの2026年1月16日の保存(インターネットアーカイブ)・前回の「芋焼酎の価格改定について」・「麦焼酎の価格改定について」(2022年。2026年10月2日確認)
- サントリー「ウイスキー・焼酎・輸入ワイン 一部商品の価格改定について」(2025年11月4日。2026年10月2日確認)
- 雲海酒造「価格改定のお知らせ」・オエノンホールディングス(福徳長酒類)(2025年12月15日)・神楽酒造「米・米麹を使用した本格焼酎価格改定のご案内」(2026年10月2日確認)
- 本坊酒造(2026年2月2日)・薩摩酒造・濵田酒造(2026年4月1日)(2026年10月2日確認)
- 大口酒造オンラインショップのお知らせと価格改定一覧(PDF)・大海酒造オンラインショップ「価格改定のお知らせ」・小鹿酒造オンラインショップ「商品価格改定のお知らせ(2026年8月)」(2026年10月2日確認)
- オエノンホールディングス(秋田県醗酵工業)・同(合同酒精)(いずれも2026年5月29日。2026年10月2日確認)
- サッポロビール「輸入ワイン・洋酒・焼酎の価格改定について」(2026年6月4日)・宝酒造「商品の価格改定について」(2026年6月11日)(2026年10月2日確認)
- 三和酒類「ニュースリリース」・「本格麦焼酎の価格改定のお知らせ」(2022年)・アサヒビール「酒税改正に伴う商品の価格改定について」(2026年5月29日)・同(2023年4月25日)(2026年10月2日確認)
- 高橋酒造「本格米焼酎の価格改定について」・小正醸造「商品の価格改定と送料無料金額変更について」・眞露「一部商品の価格改定について」(PDF)(2026年10月2日確認)
- 財務省「酒税に関する資料」・租税特別措置法(e-Gov)・酒税法(e-Gov)・国税庁「酒税率一覧表(令和5年10月1日~令和8年9月30日)」(PDF)・手持品課税の手引き(令和8年9月・PDF)(2026年10月2日確認)
- 国税庁「酒税法における酒類の分類及び定義」(PDF)・東京国税局「焼酎に関するもの」(2026年10月2日確認)
- 通販(2026年10月2日確認):奥久慈塙蒸留所「特定商取引法に基づく表記」・「塙 水毬 25度 720ml 1本入 化粧箱付」・「塙 燈毬 35度 720ml 1本入 化粧箱付」
本記事は、各社のニュースリリース・お知らせ・商品ページ、インターネットアーカイブに保存された商品ページ、財務省・国税庁の資料と法令(e-Gov)、広告主のショップのページをもとに作成しました。引用は原文のままで、それ以外は編集部が要約しています。度数ごとの税率と1本あたりの酒税、黒霧島の上がった額と率は編集部の計算です。オエノンの2社の価格は、発表に載った画像の表から編集部が読み取りました。希望小売価格・参考小売価格はメーカーの目安で、店頭の売価ではありません。値上げの一覧は、当サイトが発表を確認できた会社だけです。価格は変わるため、購入の前に販売店と蔵の案内をご確認ください。